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[コメント] ウォンテッド(2008/米)

この監督は現実にあり得ないシーンばっかり考えてるのかと思うほど映像がぶっ飛んでるので、それだけで☆5。ただ、各キャラクターをもうちょっと上手く使えなかったのかってことが少々残念。
サイモン64

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







2008.10.16 TOHOシネマズなんばで、二日酔いのさなかにカルピスを飲みながら見た。6番シアターは通路が真ん中にあるので、通路に面した列が4つあってすごくいい。

で、ど真ん中の通路際 F-10 を取ったのだが、ガラガラであるにもかかわらず、私のすぐ隣のF-8とF-9 にカップルが座ったのである。でかくて体温の高い男が隣に座ったので、非常に圧迫感があった。せめて一つくらい空けてくれよなと思った。

〜〜〜

映画の中に登場する「ありえないもの」「ありえないシーン」を考え出す人たちには、いつも驚かされてばかりだが、この映画はあり得ないシーンの目白押しで、最初から最後まで理屈抜きに楽しめる。

CGに目が慣れた昨今ではすごいシーンが登場しても「どうせCGだし」と、結構食傷気味で感動も薄いのだが、この映画は場面のありえなさだけじゃなくて、登場人物の思考や行動までもがありえないため、素直に驚ける。

冒頭のシーン、向かいのビルにいる狙撃者から逃げるのかと思っていたら、強烈な助走を付けて窓を割り、向かいのビルへと飛び出し、一気に4,5人片付ける行動力と自信があり得ない。ここでたいていの人は物語に引きずり込まれるはずだ。

さらにアンジェリーナ・ジョリーの魅力全開炸裂は目の保養であるが、こんな美しくもセクシーな奥さんが家にいたらリラックスできそうにもないと、ブラッド・ピットのことが心配でならない。

映像のぶっとび方に、キャラ造形もすばらしい。

ただ、中盤からの展開において、「暗殺者」というにはあまりにも多くの犠牲を払いすぎているところと、モーガン・フリーマンの扱いが雑すぎるのは少々残念なところだ。組織そのものの存在価値が薄れている状態で、掟を取るかどうか選択する必然性がないし、文化遺産級のアジトを壊すわ、魅力的な暗殺者達を失ってしまうわで、もうちょっと結末は練って欲しかったというのが正直なところだ。

キャラが豊富なだけに、次も期待させるような隙間は残しておきたいところだ。そういう色気を残さないところがまたこの映画らしいのかも知れないが、残念きわまりない。

あと、予告編では見られた「引き金引いたつもりが弾倉イジェクト」のシーンと、「結ばれる運命?」という艶っぽいセリフが本編ではカットされていたのが少々残念。特にアンジェリーナ・ジョリーの魅力を、もっと満喫させて欲しかった。

(評価:★5)

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