シリーズの番号が増える度に演出が過剰になってみんながドン引きになってしまった『ロッキー』。

でも、「ファイナル」と銘打たれた本作は一番最初の無印『ロッキー』みたいに、少し湿っぽい静かな雰囲気の映画になって帰ってきた。 デジタル撮影によるものなのか、映像の美しさにも驚かされた。

ストーリーは誰もが予想できる展開で、少々できすぎだとは思うが初心に立ち返ったかのような、紛れもない『ロッキー』である。

過去の登場人物もカーテンコールのように随所に登場し、すばらしい作品であり同時にすばらしい総集編に仕上がっている。

途中がどうであっても終わりよければ全てよしだ。