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★4ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)西部劇の空はもっと美しくあってほしいと思う。しかし光源としての窓の使い方、絵画的な光の操作はすばらしい。そして、これは何よりもまず「麦畑」と「雪」に彩られた西部劇だ。画面いっぱいに広がる黄金色の麦、白の雪。その画面の切なさ。「麦畑」こそがこの映画のユニックさであり、野心だ。 [review]ぽんしゅう, けにろん, shiono[投票(3)]
★3まあだだよ(1993/日)どこか人を不安にさせる色使い。黒澤のカラー作品はすべて何やら禍々しい影に侵されている。表面上はハッピーなはずのこの遺作も例外ではない。回想内の「列車」など良くも悪くも異様な画面を多く持つあたりは流石だが、このコメディ勘の欠如ぶりには閉口する。登場人物たちの笑顔が観客の笑顔を喚起しない。 [review]寒山, セント, 緑雨[投票(3)]
★3ゲット・アウト(2017/米)物語の環境に似たところがあると云えばあるM・ナイト・シャマランヴィジット』と較べると、作中人物とりわけ主人公の魅力が著しく劣る。翻って、シャマランの脚本・演出における最も大きな取り柄とは(どうも見過ごされがちだが)魅力的なキャラクタを創造する技術である、と云うこともできるだろう。 [review]DSCH, ペンクロフ, pori, けにろん[投票(4)]
★5女と男の観覧車(2017/米)ややもするとウディ・アレン最大の傑作。一段と怜悧冷徹に冴え渡った話術の冷血もさることながら、何より、これほど視覚的に充実したアレン映画はかつて見たことがない。ヴィットリオ・ストラーロ久方ぶりの大仕事であり、ストラーロ謹製のアスペクト比一対二画面の作としても最良の成果物に数えられる。 [review]さなぎ, ゑぎ, ぽんしゅう, jollyjokerほか5 名[投票(5)]
★3姿三四郎(1943/日)ほとんど馬鹿映画。藤田進の知能指数の程度もかなり怪しい。しかし可愛い映画だ。そして「風」の映画でもある。終盤の果たし合いはもちろん、序盤の大河内伝次郎の立回りでもよい風が吹いている。またその果たし合い直前の「草原」と「雲」はまったく凄まじい画面だ。まるで『奇跡』だ、とまで云うつもりはないが。寒山[投票(1)]
★5アウトロー(1976/米)全篇が見所。初めて見たときは復讐劇が擬似家族形成の物語として語られる展開に度胆を抜かれたが、これはドラマに厚みをもたらすだけでなく、ネイティヴ・アメリカンや老人や犬までもがぞろぞろと連れ立って荒野をゆくという画の面白さを実現させる。目的地に向けて歩を進めるその瞬間ごとに彼らは家族になってゆくのだ。 [review]サイモン64, ----, 緑雨, ナム太郎[投票(4)]
★4神の道化師、フランチェスコ(1950/伊)愛すべき若者たちの映画。だから、これはあるいは青春映画だ。こんなに愉快で幸せな青春映画はそうない。彼らは各々の布教地を決めるために目を回して倒れるまでぐるぐると回る。この幸福な回転運動が「映画」だ。そしてなかなか目を回さない爺さん! それを見守るみんなの笑顔!動物園のクマ[投票(1)]
★5長屋紳士録(1947/日)飯田蝶子吉川満子に「あんたもう、とうに好きになっちゃってるのよ、あの子」と指摘され、青木放屁坊やに対する愛情を自覚する場面。 [review]動物園のクマ, ぽんしゅう[投票(2)]
★4マジェスティック(1974/米)このブロンソンはなんだかかわいい。終盤のアクション演出も的確だが護送車襲撃シーンの演出も高水準だ。乱射で弾け飛ぶ西瓜という阿呆らしい画で観客の心を揺さぶる力業、車でトイレをぶっ壊すといった着想もよい。それにしても、こんな企画が平然と通ってしまうんだからやっぱりアメリカ(の七〇年代)はいいよなあ。ゑぎ[投票(1)]
★4バトルシップ(2012/米)ブリトー入手のためコンビニに不法侵入するテイラー・キッチュの手際の悪さを定点監視カメラ映像の鮮やかな繋ぎで見せたプロローグが傑作だ。これは並大抵の馬鹿ではないと笑い慄く。ちゃんと代金を置いていくあたりも百点満点の馬鹿である。以降のシーンでは並の馬鹿に落ちぶれてしまうのが悔やまれる。 [review]DSCH, MSRkb, disjunctive, パピヨン[投票(4)]
★3ランド・オブ・ザ・デッド(2005/米=カナダ=仏)技術的に未熟なジョン・カーペンター映画。アクション演出に冴えがないのが致命的。「高層タワー」に画面的必然を与えられていないなど空間設計もおざなりだ。またデニス・ホッパーが類型的な支配者像を出ず物足りない。ゾンビを楔にしたアクション政治劇を期待していたのだが。ロバート・ジョイと「花火」の着想はよい。濡れ鼠[投票(1)]
★4銀座化粧(1951/日)どうということない物語でも細部の豊かさに心を奪われる。路地裏の雨。田中絹代VS東野英治郎田中春男の長唄。迷子探しのサスペンス。成瀬映画の美術として直ちに思い浮かぶのは中古智だが、この河野鷹思の仕事もよい。特にバーのセット。結末は絹代と三島雅夫が体現する、男と女それぞれの切なさ。寒山[投票(1)]
★4M(1931/独)加害者・被害者・第三者(大衆)・罪・罰・法についての実に今日的な言説を含んでおり驚かされるが、映画としてはラング自身のアメリカ時代の傑作より二段は落ちる。技巧(の突出)がキャラクタのエモーションと直結していない。そこが面白いところでもあるが。賛否ある裁判シーンはむしろ最高。なんと薄気味悪い巨大地下空間!ぽんしゅう[投票(1)]
★5石中先生行状記(1950/日)出来そのものは決して最上ではないが、成瀬巳喜男の卓抜な笑いの感覚が全面に展開された抱腹絶倒の、そして底抜けにハッピーな三篇だ。登場人物の一挙一動に微笑爆笑しながらも、同時に涙がこぼれるのを止めることができない。生きることの厳しさを鋭く見つめつづけた成瀬が描いた至上の桃源郷。 [review]寒山[投票(1)]
★3幸せなひとりぼっち(2015/スウェーデン)主人公にとっては望まざるものだったところの作中人物(自分に関係する人)の増殖ぶりが、取りも直さず映画の幸せとなる。回想場面に物語展開の負荷がかかりすぎるのはやはり厳しいが、奥さんの素敵造型で幾分か補償されている。あと、ねこ。このねこは好き勝手に振舞っているというよりも演技派ですね。jollyjoker, けにろん[投票(2)]
★5スペース カウボーイ(2000/米)大傑作。『ガントレット』のバスのように、あるいは『マディソン郡の橋』のテール・ランプのように、ここではソ連の人工衛星がまるで「生き物」のように描かれる。傑出した映画作家はあらゆるモノを人間のごとく演出することができるのだ。 [review]DSCH, Myurakz, ゑぎ[投票(3)]
★5ライフ・アクアティック(2004/米)真に感動的なフィルム。Iggy & The Stoogesの“Search & Destry”が鳴り響く戦闘シーン及び廃ホテルとその前後のシークェンスにおける演出は我が目を疑うほどに圧倒的。エンド・タイトルバックの「全員集合」には涙が止まらない。 [review]ゑぎ, DSCH, HW, アブサンほか6 名[投票(6)]
★5自由への闘い(1943/米)冒頭ねこを小脇に抱えて階段を降りてくるチャールズ・ロートンを見ただけでなぜかもう涙腺が決壊。チャップリン独裁者』に対してさえ斜に構えずにいられない私ですらこのロートンの演説には参ってしまう。それはルノワールの重層的な演出のためだ。その一挙手一投足が映画を豊かにするロートンの偉大な演技のためだ。動物園のクマ[投票(1)]
★4トゥルー・グリット(2010/米)ロジャー・ディーキンスはややもするとルシアン・バラード以上の撮影監督かもしれないが、今回ばかりはカーター・バーウェルに泣かされた。“Leaning on the Everlasting Arms”を軸とした楽曲群がシンプルなオーケストレーションで情感豊かに奏でられ、コーエン的脱臼話法とは裏腹の素朴な感動を誘う。 [review]DSCH, ぱーこ, 水那岐, 緑雨[投票(4)]
★4ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005/米)クローネンバーグの『許されざる者』。このカナダ人監督によるカナダロケ映画が本質的に「アメリカ映画」であるのは製作会社の国籍の問題ではむろんなく、これが『捜索者』や『ミュンヘン』のように「家に帰ること」の映画だからだ。私たちは「家」に帰らねばならない。家族がそれを受け容れるかは二の次である。 [review]disjunctive, DSCH, けにろん[投票(3)]