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★3ふたりの旅路(2016/ラトビア=日)その深さと長さのため、彼女にとって孤独は状態を超えて性質と化した。そのような孤独を語り切る術をもはや写実劇は持っていない、ということだろう。各音節を引きずる桃井かおりの発声が、時間経過に抗うように重心を後方に傾けたキャラクタの心性と重なる。木内みどり石倉三郎の贅沢な用法も佳所だ。けにろん[投票(1)]
★4ロイ・ビーン(1972/米)アメリカ合衆国にあっては、西部劇に描かれる時代とギャング映画に描かれる時代、そして現代は途切れることのないひとつづきのものであるということがよく分かる。 [review]けにろん, Orpheus, 煽尼采, ぽんしゅう[投票(4)]
★5コントラクト・キラー(1990/フィンランド=スウェーデン)この作品に限らず、青を基調としてところどころに赤を配するカウリスマキ(とティモ・サルミネン)の色彩設計は、寒々とした風景と人間の暖かみを両立させるマジカルな力を持っている。マージ・クラークのブロンド・ヘアも眩しい。 [review]寒山, ハイタカ[投票(2)]
★4愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独)小品ながらカウリスマキのエッセンスが詰まっている。簡潔な物語と画面。すっとぼけたユーモア。孤独で寡黙な男。不器用なボーイ・ミーツ・ガール。ロックンロール。アルコール。煙草。 [review]寒山[投票(1)]
★4イコライザー(2014/米)二〇一三年公開の両ホワイトハウス占拠劇を見較べて自作の不足成分を悟ったに違いないアントワン・フークアは、ここでローランド・エメリッヒのスプリンクラー演出を臆面なく掠め取るなどえげつなめの挙に及ぶことも辞さない態度で、またぞろの一騎当千アクションにおいて活劇性向上に精を尽くしている。 [review]IN4MATION, ギスジ, ドド, まーほか7 名[投票(7)]
★5浮草(1959/日)中村鴈治郎! [review]けにろん, ナム太郎, shiono, ぽんしゅうほか7 名[投票(7)]
★4シャイニング(1980/英)直線で構成された構図と滑らかなカメラワークの弁証法。この映画よりステディカムを見事に使いこなした作品には現在でもそうお目にかかれないだろう。高速ズームアップも時宜を得た用い方をされている。 [review]けにろん, DSCH, Orpheus, ぽんしゅうほか5 名[投票(5)]
★5きみの鳥はうたえる(2018/日)驚くべき原作解釈/改変力。恐るべき人物造型力。ダンスシーンに対する感度や、「楽器」(ジューズ・ハープ)で幸せを演出しようとする態度はまったく日本映画離れしている。たとえ出来事が一貫して現代日本の若者のリアルに踏みとどまっているように見えようとも、これはまごうことなき世界映画である。 [review]けにろん, ゑぎ, セント, ぽんしゅう[投票(4)]
★4お茶漬の味(1952/日)元々が戦時下において構想された物語であったことに由来するいささかの無理があることは否めないが、じゅうぶんに面白く魅力的な作品だ。 [review]けにろん[投票(1)]
★5冬冬の夏休み(1984/台湾)ホウ・シャオシェンの凄さを体感するにはこれを見るのが手っ取り早いだろう。演出による葛藤やもどかしさ、焦燥、さらには笑いの創出はキアロスタミを、冒頭卒業式シーンにおける望遠レンズでの空間把握などはカサヴェテスをそれぞれ想起させる。現代にも通用する八〇年代映画の最先端。まったくもって驚きの連続。 [review]寒山, ハイタカ, ケネス, ジェリー[投票(4)]
★5極北のナヌーク(1922/米)最高の映画である。ではどのような映画として最高なのか。すなわち、ドキュメンタリ映画として。家族の映画として。プロフェッショナリズムの映画として。雪原と氷の映画として。地平線の映画として。乗り物の映画として。犬の映画として。聡明な演出に導かれた画面の連鎖が実に快い。 [review]ぽんしゅう, いちたすに, ゑぎ[投票(3)]
★3つぐない(2007/英)前半は面白い。ここで「前半」とは、正確に一九三五年のパートのみを指しており、それはつまりシアーシャ・ローナンの出演部分を意味している。これは徹頭徹尾ローナンの映画。それは映画を支えているのは誰かという意味でも、物語が誰のものかという意味でも。 [review]jollyjoker, 緑雨, ぽんしゅう, shiono[投票(4)]
★3007 慰めの報酬(2008/英)おそらく、よいアクション映画ではないと思う。と歯切れが悪いのは、まるで集中して画面を見られなかったから。この画面の連鎖はどこか観客の集中を奪うように仕組まれている。ダニエル・クレイグのアクションは文字通り体を張ったものだが、編集は敢えてそこから肉体性を剥奪せんとしているかに見える。 [review]たろ, sawa:38, ぽんしゅう, Lostieほか5 名[投票(5)]
★4シェルブールの雨傘(1964/仏)汽笛。アイリスインで始まる第一カット。ルグランの旋律。高い位置に据えられたカメラがティルトダウンして煉瓦道を垂直に見下ろす。雨が降る。色とりどりの雨傘、合羽、自転車が交錯する。横一列に並んだ六つの雨傘が下りてきて“Les Parapluies de Cherbourg”の文字と重なる。私は感涙を抑えられない。 [review]緑雨, 動物園のクマ, ナム太郎, けにろん[投票(4)]
★5最後の人(1924/独)云うまでもなく「回転」と「ドアー」はきわめて映画的な運動と細部であり、したがって巻頭第二カットをはじめとして独創的な撮り方で「回転ドアー」をフィーチュアしたこの映画はそれだけですばらしいのだが、それにとどまらず全カットが評言を加えてみたくなる、しかしそんなものはいっさい必要としない強い画面である。 [review]寒山, KEI[投票(2)]
★5東海道四谷怪談(1959/日)各スタッフの創意に満ちた仕事に敬意を払いたい。鮮やかに暗い色彩。とりわけあの水の色はなんだ。あのような水の色が平然と受け容れられる作品世界でならば何が起ころうとも不思議ではない。顔面が変形してのちの若杉嘉津子の前衛舞踏のような気味の悪い身のこなし! 花火のカットの鮮烈さ! [review]寒山, ぽんしゅう[投票(2)]
★4ジェシー・ジェームズの暗殺(2007/米)西部劇の空はもっと美しくあってほしいと思う。しかし光源としての窓の使い方、絵画的な光の操作はすばらしい。そして、これは何よりもまず「麦畑」と「雪」に彩られた西部劇だ。画面いっぱいに広がる黄金色の麦、白の雪。その画面の切なさ。「麦畑」こそがこの映画のユニックさであり、野心だ。 [review]ぽんしゅう, けにろん, shiono[投票(3)]
★3まあだだよ(1993/日)どこか人を不安にさせる色使い。黒澤のカラー作品はすべて何やら禍々しい影に侵されている。表面上はハッピーなはずのこの遺作も例外ではない。回想内の「列車」など良くも悪くも異様な画面を多く持つあたりは流石だが、このコメディ勘の欠如ぶりには閉口する。登場人物たちの笑顔が観客の笑顔を喚起しない。 [review]寒山, セント, 緑雨[投票(3)]
★3ゲット・アウト(2017/米)物語の環境に似たところがあると云えばあるM・ナイト・シャマランヴィジット』と較べると、作中人物とりわけ主人公の魅力が著しく劣る。翻って、シャマランの脚本・演出における最も大きな取り柄とは(どうも見過ごされがちだが)魅力的なキャラクタを創造する技術である、と云うこともできるだろう。 [review]DSCH, ペンクロフ, pori, けにろん[投票(4)]
★5女と男の観覧車(2017/米)ややもするとウディ・アレン最大の傑作。一段と怜悧冷徹に冴え渡った話術の冷血もさることながら、何より、これほど視覚的に充実したアレン映画はかつて見たことがない。ヴィットリオ・ストラーロ久方ぶりの大仕事であり、ストラーロ謹製のアスペクト比一対二画面の作としても最良の成果物に数えられる。 [review]さなぎ, ゑぎ, ぽんしゅう, jollyjokerほか5 名[投票(5)]