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[コメント] ターミネーター2(1991/米)

「火器」「四輪車/二輪車」といった伝統的細部で活劇を構成しながら、その運用の甚だしい激化を許す(=物語をアクション映画に最適化させる)ため、機械人間は桁外れの物理的耐久性と、ヒトと大差ない知能を与えられる。その不均衡からほのぼの笑いの副産も怠らなかったのは脚本・演出家の手柄である。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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機械軍・機械人間の思考は人知を超えず、追跡・攻撃はもっぱら物理的方法に終始する。どうやら機械軍・機械人間は新世紀の私たちが想像するような人工知能とはいささか趣きを異にするらしい。加えて、前作の「プレス機」に続いて、ここでは「高炉」が機械人間を葬るべく装置される。「電子計算機の画期的発達」にも増して「産業革命の末路」としての世紀末という史観がほのめかされている。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)ジョンケイ けにろん[*] ぽんしゅう[*] jollyjoker

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