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★4ティム・バートンのコープス・ブライド(2005/英)風の表現―風をはらむウェディング・ドレス、蝶の群れ―が抜群にすばらしい。ドレスの「白」を引き立たせる(地上シーンの)暗色中心の色彩設計もよい。キャラクタの躍動感の有無や音楽・色彩を使い分けて死者の世界と生者の世界を対比的に語る話術にも隙がない。非常に完成度が高い映画。[投票]
★5緋色の街 スカーレット・ストリート(1945/米)文句なしにすばらしい照明。独創的かつ的確な音の演出。 [review][投票(2)]
★3チャーリーとチョコレート工場(2005/米=英)今までのバートン作品の中ではダニー・エルフマンの貢献度が最も高く、それはバートンの演出力の相対的な低下を示してもいる。ディープ・ロイに頼りすぎている面も否定できない。とは云い条、じゅうぶんに魅力的で面白い作品。 [review][投票]
★3チャップリンの消防士(1916/米)火災現場となかなか出動しないチャップリンたちのカットバック。やっぱりチャップリンも「古典」から映画の話法を学んでいたのだなあ。エドナ・パーヴィアンスの救出は緊張感があってよい。[投票]
★5ビッグ・フィッシュ(2003/米)虚構らしいいいかげんさを嬉々として演じるユアン・マクレガーの風情がよい。女優たち(ジェシカ・ラングヘレナ・ボナム=カーターアリソン・ローマンヘイリー・アン・ネルソン)も皆すばらしい。 [review][投票(5)]
★3チャップリンの舟乗り生活(1915/米)物語が進むにしたがって、サイズや構図に工夫が施されたショットが増える。食事のシーンはさすがチャップリンといった感じでなかなかの見ごたえ。[投票]
★4インランド・エンパイア(2006/米=ポーランド=仏)デヴィッド・リンチの趣味はきわめて悪い。画面も音楽も趣味が悪すぎる。 [review][投票(2)]
★3マーズ・アタック!(1996/米)「バカ映画」であるにもかかわらず、あるいは「バカ映画」であるがゆえに、バートンの演出の巧みさが際立つ。もっと馬鹿馬鹿しくてもよいと思う。 [review][投票(5)]
★5エド・ウッド(1994/米)なんと美しい泣き笑い映画だろう。この映画を見る限りでは、エド・ウッドは「なんとしても映画を完成させる」という才能だけは突出した人物だったようで、実はそれこそ映画監督にとって最も必要な能力ではないのか。という気にさせられてしまう凄い映画です、これは。 [review][投票]
★4長江哀歌(2006/中国)傑作。観客がスクリーンから視線を外すことを許さない、濃密なショットの連続。「圧倒的な映画」というよりも、「圧倒的に映画」。 [review][投票(2)]
★5北北西に進路を取れ(1959/米)これだけ面白ければもう何も文句はありません。ヒッチコックの欲望が剥き出しの映画。 [review][投票(7)]
★4バットマン・リターンズ(1992/米)小道具を含め、美術がいちいち面白い。よくこんなこと思いつくなあと驚く着想が数多くあるし、何より端的に撮影が美しい。一方で、アクションやカーチェイスなど意外と何でも職人的にこなしうるバートンの演出技量にも大いに感心する。 [review][投票(5)]
★3めがね(2007/日)宿の無機質な客室や誰もいない校庭・百貨店はむしろ恐怖映画の意匠であり、観客がこの映画に対して居心地の悪さや薄気味悪さを感じることを正当化してくれる。親切な監督さんである。 [review][投票(4)]
★4シザーハンズ(1990/米)ハサミの手を持つ人造人間やアメリカ的郊外に欧州風の古城が隣接する特異な世界を創出しながら、易々とそれを観客に受け容れさせてしまう演出力。悲恋とそれを引き起こす世間の無理解(「郊外」の悪意)の両者を按配よく語る話術の巧みさ。豊かなイマジネーション以上に、これはきわめて水準の高い技術に裏打ちされた映画だ。[投票(2)]
★4バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3(1990/米)シリーズを通して見たときに云えることは「結局これらはクリストファー・ロイドの映画であった」ということだ。 [review][投票(2)]
★3バットマン(1989/米)心を仏にしてジャック・ニコルソンの悪ふざけは許すとしても、やっぱりそれほど面白くはない。傑作『バットマン・リターンズ』との最大の差は美術だろう。悪夢を見ているかのような眩惑を覚える、というところまでには至っていない。 [review][投票]
★4サボタージュ(1936/英)観客の心理を誘導するヒッチコックの技はここでもすこぶる効いている。 [review][投票(1)]
★4ビートルジュース(1988/米)私にとって、これはジーナ・デイビスウィノナ・ライダーのための映画。ふたりが愛しくてたまらなくなってしまう。特に優れた出来の映画だとは思わないが、キャラクタに掛替えのない魅力がある。私は好きだ。 [review][投票]
★4恋人たちの失われた革命(2005/仏)観客がこの映画に対して「退屈だ」という感想を抱いたとしてもそれは無理からぬことだろう。それは、これが「退屈な日常」を誠実に描いた映画だからなのだが、むしろ私は退屈な日常を描いているにしては面白すぎる、と思ってしまう。 [review][投票]
★4ピーウィーの大冒険(1985/米)映っているものは確かに奇妙だが、撮影自体はほとんどトラディショナルと云ってもよいもので、決して「大冒険」していない。しかし異形のキャラクタとデザインによって紡がれるこの物語にとってはむしろそのほうがふさわしい。 [review][投票(1)]