[コメント] パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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このシリーズの三作目。見終わって、2作目の何ともいえない不満がやっと解消された。やはり二作目はこの三作目に至るための助走だったことがはっきりした。
蛸の顔を持つデイビー・ジョーンズの心臓をめぐっての戦いを中心として、ある種のドタバタ劇ではあるが強烈なキャラクターによって、楽しめる作品になっている。
デイビー・ジョーンズがなぜたこの顔になったのかの謎がこの映画の重要な要素になっている。それにしても、ジャック・スパローのオカマ歩きで、汚らしくて、下品であるのに、なぜかそれを超越する魅力ななんなのだろう。
それが、この映画のラストシーンではっきりとわかってくる。全てが終わり、ふたたび一人小船に帆を張って大海原に繰り出していくスパローを見て、合点がいった。ああ、これは、まるでハンニバル・レクターのようだと。
そう、ジャック・スパローはハンニバル・レクターのように自由なのだと。だからこそ、どこか心惹かれる存在感を放っているのだ。
二作目の中途半端感を解消してくれたこのシリーズだが、続編はあるのかもしれない。作る事が出来るようなラストシーンになっている。しかし、私としては、このシリーズはこれで終わった方がいいのだと思う。このようなシリーズは回を重ねるにしたがってつまらなくなることが多いからだ。
しかし、この映画、それなりに楽しく面白く見ることが出来た。重要なシーンがあるのでとにかくエンドロールまで見ないと損をするのでそれだけは知っていたほうがいいだろう。
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