[コメント] ゴッホ 最期の手紙(2017/英=ポーランド)
ストーリーの面白さとしては評価は低いが、ゴッホの世界に惹き込んでくれる映像は一見の価値あり。ただし大画面に限る。
映像的には、オープニングクレジットからのシークエンスが特に素晴らしい。
絵の全貌ではなく、その一部分を油絵で描いている過程が映されているような様子が何枚もとらえられるが、それを観ているうちに、だんだんとその世界に入っていく。期待も高まる。
そして、月が描かれ、カメラが高度を下げていき、雲がフレームイン。さらに高度を下げ、雲の中を通り街を俯瞰。建物に接近し、入り口付近で取っ組み合いをしている人物が見えてくる。
カメラは喧嘩をする2人に寄る。効果音もあるが、動きもスムーズで、ゆったりと人が動くだけじゃなんだとハッとさせられる。製作にもこのパートは相当時間がかかったそうだが、白眉。
この作品の難点としては、どうしても映像の隅々に目が行ってしまい、ストーリーを追いづらいということ。言語が英語というのも興醒めポイントなので、いっそのこと吹き替えで観たほうが良かったのかもしれない。
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