[コメント] みかんの丘(2013/エストニア=グルジア)
感情的に悲劇を描かないことで作品全体から落ち着いた印象を受けるが、それが逆に主人公の胸の内を強く想像させる。短い尺ながら会話のつなぎ方が丁寧で、人と人とが噛み合っていくさまがしっかりと感じられる。そしてラストのシークエンスが見事。
カーステから曲が流れる中、田舎道をヘッドライトをつけて走る車を空撮で捉え、上にパンすると雪を抱いた山々とその麓には光が灯った街並みが。
映像の美しさ、音楽、そして街には家族が待っているのだろうと想像してホッとさせられる。
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