[コメント] 東京物語(1953/日)
きれいな日本語がある。人に会えば挨拶をする。50年以上の年月はこの国を変えてしまったが、変わらないものを永久保存した世界がここにはある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
おそらく、今の時代にこの映画は退屈と理解不能というキーワードで迎えられるかもしれない。
親子の間できちんと挨拶が出来る光景なんぞ、久しく見ていないぞ。 ちゃんと正座で飯を食べ、酒が足りなきゃお隣から「お借り」しますだぞ。 ああうつくしや、在りし日の貧しき日本。
しかしながら、この映画が語るものは何ら今と変わっていない。 ハッとした台詞。「だいたい今時は子が親を殺しちまう時代ですから」 変わっていない。 「勝手な」子供たち。変わっていない。
子供は年とともに親を離れるが、親にとっては孫より子供がやっぱり可愛い。
親孝行は親が亡くなってみてはじめて、あんときもっと孝行しときゃ良かった、と思うもの。
年を取るにつれ、身にしみる。
演技だ、映像技術だ、という批評をどうこう語るより、素直に 「この映画に出会えて良かった」 そう思った。
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