各エピソードがニヤリとさせる。食いしん坊なら見所満載だと思う。 イントロからして、「そこのこの映画を見ているあなた、何食べてる？」だよ。 グルメは貴賎に関係ない。って、お偉いさんはメニューも知らんし、ワインも知らん。（今の時代だと多少状況も変わっているかもしれないが） ルンペンのあんちゃんは美味なオムライスを作るし、大将はグルメで財産を食いつぶしてホームレスになった。 昔スパゲッティはミートソースかナポリタンしかお目にかからなかったものだが、いつの時からかパスタという名前に変わり、スプーンとフォークでくるくる回し、音を立てずに.........そう、そんな欺瞞もこの映画では蹴っ飛ばしてますね。豹変していく岡田茉莉子が笑える。 とにかく、主人公の３人以外のエピソードがいかにも伊丹十三を物語る。