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[コメント] MEG ザ・モンスター(2018/米=中国)

けっこう奇妙な映画。サメ映画……と思わせといていつものステイサム映画……と思わせといてバツイチ同士のステイサムとリー・ビンビンが出会って速攻で中年のエロい雰囲気を漂わせながらひたすらいちゃいちゃするのを眺める映画だった。
MSRkb

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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とにかくステイサムとビンビンは出会って即いい雰囲気になるんだが、最後まで肉体的な意味での触れ合いはない(人工呼吸のカットでさえキスするとこを直接的に捉えない)。やってることは高校生カップル(未満)みたいな感じなんだが、中年のエロスのイキフンが抑えようもなく画面に充溢しててすごい。

イサムは映画冒頭でピンチに陥る元妻を救うのだが、普通ならそっちと復縁するとかになるじゃないですか。ビタイチならん。どころか元妻にビンビンとの仲を応援してもらったりする。「あんたいい雰囲気だし付き合っちゃいなよ!」「バカそんなんじゃねえよ」とか何を見せられてるんだこれは感がすごい。

中国との合作だし舞台はほぼ中国で完全に中国市場狙い、というビジネス的事情と監督ジョン・タートルトーブの職人的なそつのなさが相まってそういう不思議な効果が特にソフィスティケートされることなく出てきてて、それが独特の味わいになってる。

あとやっぱ、ビッグバジェットとはいえ、近年のC級サメ映画ブームを踏まえたうえでのサメ映画、という感じはする。サメのジャンル的記号化。「サメというのはどれだけ恐ろしい存在か」の説明をしたうえでのサスペンス、みたいな段取りはもうなく、サメが出た!→やったるで!くらいの省略。

(2018/09/10 劇場にて鑑賞)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)プロキオン14[*] ゑぎ[*]

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