本作単独で評価すると微妙である。

マーベル作品と比較してレックス・ルーサー（ジェシー・アイゼンバーグ）が何故にヴィランたりえたのか描いてはいるが説得力が弱い。劇中に出てくる傭兵、弾丸のストーリーへの絡みが甘すぎる。サーバールームに全く物理的なセキュリティが施されていない。クリプトナイトとどのレベルで接触した場合に「弱る」のかがスーパーマンとゾッド将軍から生まれたクリーチャー（クリプトン人）でバラバラ。そのクリーチャーが何か見たことある。全体的にダイジェスト感が強い。

というように引っかかる個所も多くあるが、ワンダーウーマン登場以降『ジャスティス・リーグ』への期待感も含めて本作の魅力が大いに高まる。これがラストに来るため、鑑賞直後の印象は良い。その意味では序章として満点である。

とりあえず、次作を楽しみにしたい。ザック・スナイダーにはこの路線へ行ってほしくないとも思うが。

（2016.3.26 109シネマズ川崎IMAXシアター）