[コメント] 清須会議(2013/日)
映画にするために入れたシーンが基本的に冗長で、その分印象が良くない。三谷幸喜はやはり芝居の人である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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秀吉と三法師が会うシーンで第1幕終わり、10分休憩して残りという時間配分が頭に浮かぶレベルには芝居的な内容であったと思う。登場人物も10人ぐらいに絞って会話劇として成立させた方が面白い内容になったのではないかと思う。
映画だからという事でいろいろやりたいと思うのは良くわかるが、西田敏行や天海祐希をカメオ出演させる必要性なんてどこにもないし、滝川一益(阿南健治)の一人行軍も必要性がない。もちろんサービス精神やコメディリリーフを入れるのは大いに結構なのだが、こういう指向はやはり演劇的であり映画としてはムダである。どうも三谷監督はその辺りをいまだにわかっていないように思える。
とりあえず、本作はシリアスな部分だけで勝負した方が良かったのではないかと思う。「歴史エンタテインメント」という看板は外さなければならないが、秀吉(大泉洋)の造形だけでも十分面白いわけであるし、過去作との明確な違いを出すという点でもその方が利は多かったと思う。
三谷幸喜もゲキ×シネ進出した方が良いんではないかなぁとしみじみ感じた鑑賞でございました。
(2013.11.17 シネプラザサントムーン)
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