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[コメント] グッモーエビアン!(2012/日)

名古屋のローカルな地理や言葉とかを無配慮に出してくるのは土着意識の強い名古屋人のマイナス面。それがなければもう少し素直に楽しめたかとは思う。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







端的に言って、麻生久美子三吉彩花能年玲奈を愛でる作品と言う観点に絞れば5にしても構わない。

だが、そうも言ってられないので、個人的に気になった点を。

マイナス面は、ライブシーンの臨場感のなさと、全国的に通用しない名古屋のローカル情報を無邪気にねじ込んでしまっている点を挙げる。

ライブシーンの臨場感はライブハウスの音を再現できない以上どうしようもない部分はある。そのため、普通はあえてやらないのが上策だなのだが、本作は重要だと思ったのかやってしまった。まぁ、小さいハコで何とかしようとした努力は買うが、それでも効果的だったかは疑問である。

ローカル情報に関しては制作者側はそんな細かいことは観てる奴らは気にしないだろうと考えている観客軽視が透けて見えるのであえてあげつらう。

街中に出てくるおばさんのセリフに出てくる「めいだい」は一般的には「明治大学」を指すが、本作で指しているのは「名古屋大学」。「栄」「今池」は名古屋の繁華街。「寿がきや」は名古屋を本拠としているラーメンをメインにしたファーストフードチェーン。ソフトクリームも確かに売っている。セントレアが空港とか「めいえき(名駅)」が名古屋駅と言うのは大丈夫ですかね。

確かに、こんなものは本編からすれば枝葉末節なので気にしない観客も多いと思うが、この辺りが気になりだすと観客はストーリーに集中できなくなるという事を制作側が理解していないのではないか。今さら「神は細部に宿る!」とまで言うつもりはないが、それでも努力を惜しんでいる感は否めずがっかりであった。

しかしながら、大泉さんという個人的には贔屓しまくりたい人に対する「ゲタ」がなくても、それなりの作品ではあると感じたという点は十分に評価をしたい。まぁ、大泉さんに名古屋弁喋らせたのはおもいっきり減点してやりたい気分もあるが、そこは大目に見よう。

(2013.1.25 シネプラザサントムーン)

(評価:★3)

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