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[コメント] 愛と誠(2012/日)

三池さん、また悪ふざけ全開ですか?と思っていたら全部ひっくり返された。アイデアを加えることにより原作が映画的に昇華している。とても素晴らしい娯楽作である
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







原作は全く知りません。導入的な基礎知識のみ頭に入れて鑑賞しました。

ミュージカル演出を入れるというのは相当思い切った行為である。ストーリーの流れから浮いてしまうという危険性があったり、演者の巧拙により観ていられないほど痛々しいシーンになる危険性もある。

そこを三池・宅間の「演出チーム」が巧みに乗り切ったことが大きい。正直、ミュージカルシーンの歌の出来不出来はかなり大きいのだが(基本安藤サクラ以外の若手はミュージカルをやれるほどうまくはない)、見せ方を工夫することでそれを気にならなくしている。

そして、本作の大きな割合を占めるケンカシーン。過去『クローズ』シリーズの実績があるとはいえ、今回は女性がやられ役になる立ち回りという挑戦をしている。その出来もやはりレベルが高い。

そのような中でも、大野いとを必要以上に「痛めつける」シーンがあったりと、三池監督らしさも失われていない。(この紙芝居的シーン、全体を通してひどいのだが。←褒め言葉)

まぁ、つまりは面白いから観に行きましょう!という事である。賞レースとか、名作傑作とは関係がない作品であることは首肯せざるを得ないが、それでも鑑賞して落胆することはないと断言する。

(2012.6.27 シネマサンシャイン沼津)

(評価:★4)

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