[コメント] パリより愛をこめて(2010/仏)
これまで経験した中では最速のジェットコースタームービー。トラヴォルタが殴る!撃つ!走る!殺す!!「凄い」映画である。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『96時間』では、「娘を助ける」という大筋を観客に提示していたが、本作では明確な大筋の提示すらなく、行く先々でとにかく銃をぶっ放して記号化された悪人を殺し続けるだけの話である。途中でリースの上司が彼に「ワックスはとにかく結果を出す」と伝えるシーンがあるが、全編を支配する思想はまさにこの台詞に集約されている。そのため、本作の評価はトラヴォルタの存在を如何に映画的にできるかだけにかかるともいえる。彼を魅力的にできれば勝ち、できなければ負けである。
結果は大勝利!と言えよう。本作の鑑賞後、唯一残るのは暴れまくったワックスのイメージだけなのだから。とにかく頭を空にして楽しめる作品。リュック・ベッソンは自分の勝負すべきフィールドに帰ってきた。それは十分に証明できたのではないかと思う。
(2010.05.20 横浜ブルク13)
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