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[コメント] インビクタス 負けざる者たち(2009/米)

結果を知っているからなのだろうが、ドラマとしての高揚はあまり感じられなかった。それでもスプリングボクスとオールブラックスの試合の展開・結末には思い切り高揚した。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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ミリオンダラー・ベイビー』、『チェンジリング』、『グラン・トリノ』ではストーリーの積み上げを大事にしていたイーストウッドだが、本作ではさほどそちらには重きを置かず、事実をできる限り忠実に描こうとしているように感じた。そのため全体的には話が淡々と進み、あっさりとした出来になっている。人間関係や南アフリカの状況を重視するのであれば、表彰式でマンデラ(モーガン・フリーマン)がピナール(マット・デイモン)に優勝トロフィーを渡すシーンや優勝を国民が喜ぶシーンが感情を揺さぶるピークになると思うが、個人的には、終了間際にドロップゴールを決めるシーンがピークだった。だからといって評価が下がることはないが、制作側の意識はどうだったのか若干気になるところである。

後は、本筋とは関係ない戯言を。

本作の中でも出てくるが、このワールドカップ南アフリカ大会でラグビー日本代表はオールブラックスと対戦し、17-145という歴史的大敗を喫している。この結果には世界が驚愕した。そして、今年、同じ南アフリカでサッカーのワールドカップが開かれる。サッカー日本代表の一部スポンサーは「世界を驚かす」というプロモーションをしている。ラグビー日本代表と同じ意味で世界を驚かす事がないよう願うばかりである。

(2010.2.14 TOHOシネマズ川崎)

(評価:★4)

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