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[コメント] 戦場のピアニスト(2002/英=独=仏=ポーランド)

痛みを知るための映画
不眠狂四郎

 とにかく痛い痛い。武器を持った薄ら笑いの兵隊さんが、気まぐれに、遊びのようにユダヤ人の頭をズドーンズドーン!殴るは蹴るは、ビルの窓から突き落とす。車で轢くし火はつける。人が死ぬシーン、瞬間瞬間が胸が破裂しそうだった。人を殴るってこういうことだよ、人を撃ち殺すってこういうことだよ。って、マトリックスやらなんやら、その辺にころがってる馬鹿戦闘映画にさとしてあげたい。そういう点でこの映画は立派です。痛みを知らしめてくれるから。この映画の果たすべく役割は大きいはず。

 ところで、映画としては残念ながら、主人公に共感はできないは、ピアノを題材にしてることに大した意味は(期待してたほどは)ないは、ストーリー的には観るに値しない感じも否めない気がする。実話らしいということに「へー、へー、へー」っていうくらいかな。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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