[コメント] ブラック・クランズマン(2018/米)
予想していたよりは楽しかったが、しかしどことなく教師の作った映画という印象を受ける。スパイク・リーは若々しく、自分の頭の良さを社会に対してどう用いるかにも自覚的(少しだけゴダールに似ている)だが、それがおもしろい映画を保証するわけでもない。
まあ、彼にしてみれば、「おもしろい」映画なんて問題意識のないノンポリどもを安心させるだけのアヘンじゃないか、そんなものをオレは作らないぞ!ということかもしれないが。真におもしろい映画を作るのはやはり、教師ではなく、落第生なのだろう。
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いっぽう日本映画は、といえば、社会と闘争する気概などはとうのむかしに忘れ果て、同時代を歴史として描こうという使命感の片鱗もない有り様で、これはこれでひどい。今の日本にこそスパイク・リーみたいな人間が必要なのかもしれない。
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