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[コメント] 記憶の棘(2004/米)

観終わって色々と考えたらゾッとしました。隠れた名作かも。なるほど〜。4.5点
Heroes

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以下、ネタバレありですので要注意。

自分なりの解釈とまだ少々理解出来ない点。

一見、クララが埋めた手紙を読んでショーンになりすましてました、がオチのようになっているが、実は本当のオチは「やっぱりショーンでした」と自分は理解してます。

手紙には公園の場所は絶対に知らされていないので、自分の記憶でしか知り得ない場所=決定的にショーンが生まれ変わりだということ。

結局、若ショーンはクララをアパートの1階で見た時に、記憶が定かではないが見覚えがあったので、後をつけた。クララが何かを埋めるのを発見、その後に掘り返し手紙を発見。アナがどんなに自分を愛していたかを再発見(記憶が戻る)、でもラスト近くにクララに呼び出され自分が浮気をしていたことを知らされた時に自分の記憶が不完全であった。一部の記憶しかなかったことに気付かされる。

トイレで若ショーンがクララに言う「Don't tell Anna」、これは(後々考えると)自分とクララの過去をアナには言うなということかと思いましたが、ここが少々まだ理解出来ていない。 これはクララに呼び出される前で、そうなると自分が浮気をしていたことは記憶にあったはず。それともこれはただ単に「ふたりで会うことをアナには言うな」という意味だったのか、と思う。そうであれば合点がいく。深読み過ぎか・・。

クララに言われる「もしあなたがショーンなら、アナよりも私に会いに来るはず。なぜならショーンはアナではなく、私を愛していたのだから。」

この言葉に若ショーンの記憶が揺らぐ。

「自分はアナを愛している。でもクララによると自分はクララを愛していたはず。もしショーンがクララを愛していたのであれば、自分はショーンではない、なぜなら自分はアナを愛しているから。」と。

「僕はショーンじゃない。なぜなら君を愛しているから」と若ショーンはアナに打ち明ける。

ラスト、若ショーンがアナからの手紙の返信として言う「もし違う形で出会いがあればまた出会いたい」と。 生まれ変わり、輪廻転生があるのは自分は分かっている。だからまた絶対に出会えるはず。今回はこのような形になったけれど・・・。アナも結婚式の時には少しずつ気付いていたのだと思う。それが悲しすぎる表情となっていたと思われる。

是非、もう一度見直してみたい作品である。4.5点。

(評価:★4)

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