[コメント] 家族を想うとき(2019/英=仏=ベルギー)
経営者と労働者の間には厳格なルールがどんどん構築されていき、なかなか労働者から搾取できなくなった経営者は困ってしまいどうしようかと一生懸命考えました。そして、出した結論は・・・(続く
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「そうか、みんな経営者にしてしまって、対等な立場という体にしてしまえばいいんだ!」というのが今回のテーマ。
本当に、毎回毎回引退をしようとするケン・ローチを引き留めようとしてるのかどうかはわかりませんが、面倒くさいことを省いて稼ぎたいと考える経営者の思考は、ほとんど犯罪者の思考と変わらないですね。
残念ではありますが、ケン・ローチには死ぬまで、人間から人間性を奪おうとする社会の歪みをどんどん映像化して我々に問題提起していただきたいと本当に思いました。
絶望しかない物語なのですが、その中で主人公の家族だけは崩壊させずに終わらせたところに、ケン・ローチが持つ「あきらめない」姿勢を感じました。
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