[コメント] ワルキューレ(2008/米=独)
真面目なだけが取り柄っす。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ブラックブック」の主演カリス・ファン・ハウテンが奥さん役だー!って気づいた瞬間にうっかり比較してしまい、これは☆3つくらいの作品だと思いました。なぜかというとフォン・シュタウフェンベルク(トム・クルーズ)に瞬間の閃光みたいなものを感じなかったからです。ドイツ人が何故ヒトラーを暗殺しなければならなかったか?は言っていたかもしれませんが、フォン・シュタウフェンベルク個人が手を下した強い動機を本作は曖昧にしていたというようなことです。家庭、夫人とのやりとりも形式的で美しい感じであって、実際そうだったとして、祖国のために危険に晒されることをどう考えていたかはやはり曖昧にしていたように思います。(これを重大と思うのは「ミュンヘン」を観ちゃったせいでしょうか。)高潔で冷静な人物だったとして、その特長が、ワルキューレ作戦にどのように生かされたから、彼の案が採用されたのかが伝わりにくかったと思います。
そんなこんなで、コスプレ的な作品ではもちろんありません。かなり真面目な作品ですが、主人公フォン・シュタウフェンベルクの人物像を掘り下げてもいないし、作品の主張も曖昧な、ぼやけた作品だったと思います。別の言い方とすると、ドイツ人であることと一個人であることを、ごっちゃに扱った部分に弱さを感じました。
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