コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] カンフーくん(2007/日)

偉そうに言えば、若干マシになった。
夢ギドラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「カンフーくん」いったい誰が観るのか、ターゲット層がまったく想像できないまま、劇場に行った。私は、上野樹里が友情出演との理由で観に行ったが、おそらくそんな人は少数派だと思う(回転寿司屋の店員役で30秒くらいの出演。満足した。樹里ちゃんの出演、プライスレス)。劇場には、春休み中の小学校低学年くらいの子供と、(おそらく矢口真里ファンの、もしかしたら泉ピン子ファンの)オッサンが居た。メイン・ターゲットは子供たちか!

映画らしい映像やストーリー展開は、元々捨て去ったような作品なので、特に言うことはないです。それよりは、矢口真里ファンと泉ピン子ファンは、ファン心をくすぐられる内容だったと思う。矢口真里が小さい体を生かして小学生役に成り切るというのも、泉ピン子が中華料理屋を経営していて、店名が「ニュー幸楽」というのも、笑いの方向性としては外してない。

ただ、本作のメイン・ターゲットであろう子供たちには、そんな下世話な笑いは通用しない。加えて、主人公が中国語を話すので、日本語の字幕が付く。あの年齢の子供は自分もそうだったが、字幕を読みながら映像を観るという観念が無い。中国語を理解できる少年が出てきて翻訳をしてくれるので、大雑把な流れは理解できるが、まどろっこしく、子供が集中力を保持できる内容ではなかったと思う。企画の時に、全編日本語を使うという選択肢はなかったのだろうか。と、こんな風に気にしてしまうのは、子供時代の劇場での映画体験というのは、特別なものだからだ。「ドラえもん」「ケロロ」「ワンピース」と子供向け作品が公開中のなか、敢えて「カンフーくん」をチョイスする風変わりな子供たちが最終的に飽きてしまうような内容ではいけなかったと思う。

良かった点は、泉ピン子経営の「ニュー幸楽」の料理がおいしそうだったこと。前作「笑うミカエル」から、劇的に改善されたと感じた。

(評価:★2)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。