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disjunctiveさんのお気に入りコメント(14/39)

キツツキと雨(2011/日)★3 25歳で監督とは羨ましい。 (赤い戦車)[投票(1)]
へレディタリー 継承(2018/米)★3 前半は不可解な作劇や不穏演出が凄まじく、イヤーンこれメッチャ怖いやーんと思っていたが、クライマックスはギャグ満載のコメディ映画のよう。「視点」がいかに恐怖という感情を形作っていくかという勉強になる。 [review] (ペンクロフ)[投票(3)]
つぐない(2007/英)★3 豪邸内での心地よい緊張感が、戦争という人知の及ばぬ世界へと移行するにしたがってズルズルと弛緩し始め、積年のドラマも終わってみれば「ああ、そうですか」の感想が残るだけ。きっと画面から伝わる人間関係の「疎」と「密」と「過密」のバランスが悪いからだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
エデンの東(1955/米)★3 最後のシーン、病床に伏すレイモンド・マッシーにドラマ的必然として惨酷にも延々と語り続けるジュリー・ハリスを見ていて、脚本の底の浅さを思い知らされた。どこかデリカシーにかける。夜が夜としてではなく、ライトを落としたセットにしか見えない照明も品位がない。 (ジェリー)[投票(6)]
百円の恋(2014/日)★4 ジムの経営者やトレーナー、コンビニの2人の店長や店員といった脇キャスティングが全て命中しており、遣る瀬無い閉塞と片隅感が充満するのが良く、そういうリアリズム基盤の上で『ロッキー』チックな類型的再生譚もより栄える。サクラの熱演も報われた。 (けにろん)[投票(5)]
WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜(2014/日)★3 少年はいかにして物語の本題である林業研修に参加することになったか。その契機として、脚本は「入試の落第」「失恋」「パンフレットの発見」を書き込んでいる。抜け作の演出家であれば一〇分間以上を費やしかねないシーンだが、矢口史靖は巻頭のわずか数カット、驚くべき高速度でこれを処理してみせる。 [review] (3819695)[投票(5)]
さびしんぼう(1985/日)★2 最大級に贔屓目でみても、大林の演出は甘すぎる。観客を馬鹿にしているという印象は免れない。特にコメディー・パートが目に余る。オウム!、秋川リサ入江若葉、非道い。最低だ。この世のものとは思われない程グロテスクだ。そして浦辺粂子。ちょっとは敬意を表したらどうだ。これ程までのボケ役に回すとはどういうことだ。 (ゑぎ)[投票(4)]
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969/日)★3 監督がやりたかったところだけが作りがしょぼい。そうでないところ(要するにふつうのところ)の画面構成とかが水準以上にすごくきちんとしているのが悲しい。 [review] (おーい粗茶)[投票(2)]
江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969/日)★3江戸川乱歩全集』とはこれまた云い得て妙だが、これが理解可能な範囲での奇想天外であるのは演出家が律儀に奇想天外を目指しているためであり、さらにはその「趣味」が一貫しているから。良くも悪くも心底驚かされるのは手術シーンにおける意図不明なストップモーションの使い方くらいだ。 [review] (3819695)[投票(4)]
アヒルと鴨のコインロッカー(2006/日)★3 「ボブ・ディラン」「ブータン人」「鳥葬」などのコケオドシとしか思えなかった突飛なキイワード群が次第に物語にとって代替不能な要素として働き始め、おもむろにテーマを浮かび上がらせる。感心する。だが説明的すぎて私には受け入れがたい映画だ。私は説明を受けたいがために映画を見る観客ではない。 [review] (3819695)[投票(7)]
人魚伝説(1984/日)★5 優れた細部が映画を駆動させ続け、その度に映画が再発見されている。 [review] (寒山拾得)[投票(6)]
天使の涙(1995/香港)★5 情念から自由でただ性欲だけがある乾いた世界。ゴダール以降のひとつの極北だろう。21世紀の本邦青春映画は全てウォン・カーウァイを意識しているはずだが、なぜか本作のレベルまで突き抜けない。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
叫(2006/日)★3 ここでも黒沢は時代遅れのユング派に拘泥して、作品を無用に古びさせていると思う。 [review] (寒山拾得)[投票(2)]
日本の首領 完結編(1978/日)★3 本作のラストカットは三船敏郎なのだが、一作目からの流れで云うと結局トリを務めたのは高橋悦史ということになる。元々ヤクザではなく医者であり娘婿としてファミリーの一員になったのだが、時にヤクザ以上に冷酷に、時には苦悩しながら佐分利信のために貢献するという三部作通じて最も面白いキャラクターがこの人でした。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
日本の首領 野望篇(1977/日)★3 三部作中この二作目が最もグッと来た。それは多分に好みの問題だろう。まず本作から三船敏郎が関東同盟のドンを演じるようになり、伴って関東同盟側の描き方に厚みが出たこと。さらにこれによって美術装置の見せ場がかなり増えたという点が大きい。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
やくざ戦争 日本の首領(1977/日)★3 画面作りという意味でのこだわりは余り感じられないが込み入ったプロットを上手くさばいて手馴れた演出ぶりを披露する。また多くのキャラクターが強く印象に残る造型だ。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
女王陛下のお気に入り(2018/アイルランド=英=米)★3 蝋燭等の炎だけの照明はいい。撮影のエッセンスは照明と露光だ。画角、構図、移動やズーミングの制御、といった事項以上に、本質は光の扱いと云っていいと思う。しかし、それでも本作の広角レンズの多用にはゲンナリする。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
日日是好日(2018/日)★4 とても好い映画。まさか、ほぼ茶道の所作だけを100分間観続けて全く飽きないとは思いもしなかった。 [review] (緑雨)[投票(2)]
狂った野獣(1976/日)★4 息つく暇なくアクションが展開する中島貞夫の快作だ。本作も京都が舞台。片桐竜次川谷拓三の銀行強盗犯が、路線バスをジャックし、人質となった乗客達と追う警察の人間模様を絡めて描いた群像劇だが、生っちょろい人間ドラマはほとんど描かれず、怒涛のアクションで押し切って見せる。 [review] (ゑぎ)[投票(2)]
日日是好日(2018/日)★3 消極的意思で何もない人生の空隙を埋める手管としていたものが本当は素晴らしいものであったという、その肝の1点を映画は凡庸にスルーする。時候や季節の移ろいが心に染入るには周辺街路や街並みや家屋の設計や庭の草木の細緻な描写が茶の道と同期してこそ。 (けにろん)[投票(6)]