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[コメント] 鬼龍院花子の生涯(1981/日)

人間の高潔さが他人との関係によって定義されない。その孤立が契機となって、あらゆる人間が場違いに見える。立派なのは岩下志麻と夏木マリであるが、喜劇の挙動で話を沸かし続ける仲代達矢と志麻の高潔さが釣り合わない。彼女は鬼政のどこに惹かれたのか。
disjunctive

山本圭と夏目雅子の結合もよくわからない。圭は例によってマンガだから、その感化力で雅子をどこまでも軽くしてしまう。雅子があくまで鬼政の生き様を観察するキャラにとどまるのならそれでもかまわないのだが、「なめたらいかんぜよ」とやってしまうと性格の一貫性が破たんしてしまう。それが変化や成長や顕在ではなく違和感となってしまう。

(評価:★4)

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