コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] へレディタリー 継承(2018/米)

トニ・コレットの被害妄想と思わせるから、降霊会以降、とつぜんオカルトが始まると格調が消失し、コリン・ステットソンの劇伴の物々しさも手伝い面白家族逆噴射というべき滑稽劇へ。
disjunctive

母性嫌悪を志向すればコレットの視点は消失するはずだが、格調への未練からフラフラして、たまにコレットが正気に返り、場面の前後で造形が一致しない。母性嫌悪から導出される、『CURE』を踏襲したダンディズムと解放の結末では、中途なオカルト化が逆に効を削ぐ。この結末なら真っ当にオカルトを経由した方が格調高いと思うのだ。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (3 人)はしぼそがらす[*] DSCH[*] ゑぎ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。