[コメント] SAFE セイフ(2012/米)
当時流行だったグリーングラス節といえばそれまでだが、志は高いと思うのである。どん底に落ちるステイサムという不可解をやる気の発現の問題と処理していて、覚醒をもたらす善性と遭遇する場面の抑制的な演出がやる気の励起を自然に見せている。
しかしステイサム化とともに例によって環境の制約がなくなり、策をめぐらす意味がなくなる。汚職刑事軍団が悉く武闘派なのも「妙に腕の立つ連中」というメタ台詞とともに笑いを誘われる。ステイサム化が当人だけではなく環境自体にも及び、超人が遍在してしまうことで、話に社会性が芽生えるのである。
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