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disjunctiveさんのコメント: 更新順

★4愛を読むひと(2008/米=独)文盲よりもアスペルガー症候の愚直さの方に感傷が期待できると思われるが、あくまで文盲にこだわりがある。ダフィット・クロスの熟女趣味同様、このあたりは隔靴掻痒であるものの、自習の件でようやく、このふたつが邂逅をなす。[投票(1)]
★4きみの鳥はうたえる(2018/日)柄本佑の遭難に顕著なように悪意は回収され、邪なものは哀れとして解釈しようと試みがなされ、各所で性格造形が受け手の好悪から中立化される。 [review][投票(1)]
★4サガン -悲しみよ こんにちは-(2008/仏)理性が衰滅するほどに演技という理性が開示され、破滅したはずなのに回顧はやれる幽霊譚のように分裂した調子に、貧相の娘が伸していく軽業的な絵が然るべき構造を見出し到達する。[投票]
★4ボヘミアン・ラプソディ(2018/英=米)ゲイの人々の正体を探り合うような間合いの計り方も上顎前突者の心理的な緩衝も、アナログのリニア機材のプリロールの間に包摂される。だからこそ、ライブエイドのデジタル丸出しの質感が演出の不在を訴えてくる。[投票(1)]
★3ジャズ大名(1986/日)ノンポリがノンポリの意気地を貫くのは撞着語法であり、撞着するから話が進まない。最後にメタ化して山下洋輔一派の本物のノンポリらが出てきて、ようやくこの息詰まりから解放された。[投票(1)]
★4パンク侍、斬られて候(2018/日)ピカレスクを許容できない意匠は、社会時評を揶揄のかたちでどうしても叙述できない一方で、人間は説明できるという確信を充満させて不快な人物の不快な行為を次々と理由づける。 [review][投票(1)]
★41987、ある闘いの真実(2017/韓国)既に見えいている勝敗が、どこまで平静を保てるか、キム・ユンソクの根性を試しにかかるのだが、そこにキム・テリの80年代ノスタルジー爆発のアイドル映画が闖入して、何の映画なのかわからなくなる。 [review][投票(2)]
★4ザ・ウォーカー(2010/米)観察物として好ましい単身生活オッサン特有の几帳面さがデンゼルのいい年こいたナルシシズムにまで膨張するとしても、ミラ・クニス当人が作中で言及するように女難がオッサンらの自己愛の梏桎となる。 [review][投票]
★4ゼロの焦点(2009/日)北陸の場末の重さにあって広末の場違いなアニメ声は鮮烈で、その厚顔を木村多江というお笑いキャスティングの、ポワポワとした不幸のアニメ声が内包するような東宝チャンピオンまつりと思ったら、これが協働して中谷美紀を締め上げる。 [review][投票(2)]
★4喜劇 女は度胸(1969/日)ミュージカルのようなすれ違いラブコメの切迫は欠いていて、しかし歌劇という体裁だけは筋とは無関係に渥美清によって繕われ、冗長が参与者の意思を統一しうる場だったと明らかになる。 [review][投票(1)]
★3ハプニング(2008/米)事態は収束したにもかかわらず、相変わらず不穏な質感の中でズーイーがバスルームで詳細不明の挙動を行う。 [review][投票(1)]
★3アポカリプト(2006/米)お上り映画の体裁が未開への蔑視をある程度は満足させてくれるも、お上りという割には、その地理的前提となるべき村・森・海辺・街の距離感が不明瞭で集落の孤立感も言語が通じてしまうために皆無であり、その辺はマヤ語使用が裏目に出ている。 [review][投票]
★4私の男(2013/日)浅野忠信の安定のサイコパス顔が初出ではとうぜん緊張を強いる。しかしこれが拾ったのが二階堂ふみというサイコであって、そこで円環は閉じられ後は両者が奇抜な振る舞いを競い合う大道芸となる。 [review][投票(2)]
★3日本侠客伝 関東篇(1965/日)鶴田浩二の性欲が噴火の寸前で抑止され続け、その得難い快楽を当人が享受している。鶴田の漂流するナルシシズムに振り回される周囲はいい面の皮だが、文化的コンテクストの気まずい相違を盾にして、サブのみが独自のナルシシズムを自家開花させる酸鼻[投票(1)]
★3ストックホルムでワルツを(2013/スウェーデン)波乱のないところに劇化をもたそうとする構成の努力が劇中の人物を翻弄している。依存症や和解に概して段取りがない。娘に際して地道に発揮される夫や父菅田俊(キェル・ベルキビスト)の生活力だけが、総称的な筋の運びを押しとどめようと試みている。[投票]
★4やわらかい手(2007/ベルギー=ルクセンブルク=英=独=仏)何かが爆発することをキャスティングが明確に教えてくれるために、やつし事のような才能解放のタメ動作が好ましい焦らしとなり、それが社会時評の文法で捕捉されるので喜劇調も甚だしく、次々と手管にかかる男らの喘ぎ声もヒューモアに花を添える。 [review][投票(1)]
★4そこのみにて光輝く(2013/日)容姿に恵まれ甲斐性にも不足しない綾野と池脇には課題が薄く、早速つがいになってしまう件は自然の営み過ぎて喜劇のような風体である。菅田将暉が問題になるのだが、この人の陽気さも記号的なほど誇張されて人の好意を惹きすぎるために将来が明るく見える。 [review][投票]
★3眠れる美女(2012/伊=仏)社会時評を踏み台にして方々でナンパが始まり、憤青派の娘の発情のもたらす反感でトニ・セルヴィッロへの同情が促される。枯れたオッサンらが浴場で恍惚となると、絵の質感が超ドメスティクな内容にまるで見合わない現代イタリア映画の宿痾に見舞われる。 [review][投票]
★4夏の終り(2012/日)三丁目の夕日の誇示を厭わない美術の迫力が江戸たてもの園のような箱庭の密閉感とガジェットの数々で以て、満島ひかりの性欲が自己劇化にしか見えないにもかかわらず、人々の人格が試されている感じを抽出する。 [review][投票(1)]
★4ラブレス(2017/露=仏=独=ベルギー)景物映画の画面構成と齟齬を来す感傷的なカメラが社会時評の力みを隠さないために、少子化警鐘の公共広告になりかねない。それは本線の副産物として働くおじさんドキュメンタリーのような風体をももたらす。こちらの方は邪念がない分、素直に見られた。[投票]