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disjunctiveさんのコメント: 更新順

★4足ながおじさん(1955/米)中盤のダンスパーティーが、抑圧されてきた変態機動を高慢な恋敵の目前で開陳させることで途方もない浄化をもたらせば、後半のレスリー・キャロンの妄想癖が締め木のようにすれ違いストレスを搾り出す。浄化の溜めとなる抑圧作りに成功している。[投票(1)]
★3フェリーニのローマ(1972/伊)群衆統制の芸術としての映画に自ずと含まれてしまうバタ臭い風刺が、高度の凝縮された対象を前にしてそれを受容すべく統制が苛烈になった時、映画を可能にしている技術的基盤に引きずられるように薄められ、何か無垢なものが抽出される。[投票]
★3激動の昭和史 軍閥(1970/日)加山雄三の面の皮の厚さが北村和夫らに受容されてしまう若大将の現実充実の浸潤力が 小林桂樹を青大将化するにとどまらずその心理劇に傾斜させ、桂樹はストレスを糧にして鬼神化する。『黒い画集 あるサラリーマンの証言』や『』の事実上の姉妹編である。[投票(1)]
★3野火(2015/日)肺病、飢餓、捕食の危機が出来の悪いリアリティショーのような偶然によって悉く無効にされる。飢餓で昏倒していたその傍から出奔するように。 [review][投票(1)]
★4ウォール街(1987/米)思想の対立項にもかかわらずマイケル・ダグラスとマーティン・シーンが表象においては概して類似の挙動を来してしまう。ハル・ホルブルックにして然りで、描き分けが金融オッサンという共通属性を超えられない。 [review][投票(2)]
★3スイング・ホテル(1942/米)受け手をクロスビーに共感させることでアステアの略奪愛に緊張を煽らせても、クロスビーがマージョリー・レイノルズの貞操観念を信用しない証左になってしまい、彼への移入が打ち消される。 [review][投票]
★4フォンターナ広場 イタリアの陰謀(2012/伊=仏)眉間の皺を寄せまくるスーツのオッサンらが愛らしいフィアット500や600から出てくる脱力。あるいは、超ドメスティックな題材がテーブルランプとデスクライトしか光源のない劇画調で叙述される質感と格調の錯誤。 [review][投票]
★3踊る結婚式(1941/米)リタが単なる高慢にならないように気が使われている。アステア視点に憑依してしまえば憤りしかないところを、リタの方にも言い分が設定されていて、そこに目が行くような誘導がある。 [review][投票]
★4イノセント(1975/伊)ジャンニーニが被っていたストレスを見誤らせる方策が結末の唐突さを導出している。あの顔芸がテストステロン分泌の単なる記号だと思い込まされてしまうのだ。 [review][投票]
★3気儘時代(1938/米)無意識が題材だけに懸想がそれとして認識され辛く、恋愛の障害物競走がなかなか切実にならない。 [review][投票]
★4踊らん哉(1937/米)ジンジャーの挑発に対するわれわれの憎悪が、例によってアステアの変態機動に巻き込まれ同じ職人としての連帯が彼女に芽生える様を観察しているうちに、心からの好意へと変わってしまう。これがうれしい。自分の奥底に眠る善性を発見するからである。 [review][投票(1)]
★48月の家族たち(2013/米)冒頭が投射されたサム・シェパードの視点がすぐに脱落して彼こそが謎の求心点になる引っかけが、長い潜伏を経て、終盤で残置されるメリルへと波及して爆発する。 [review][投票(1)]
★4狙撃(1968/日)技術職のストイックさが加山雄三への好意の源泉となるから、女難映画化を予想させる浅丘ルリ子の投入は当初、緊張をもたらす。ところが、ルリ子も相当な奇人であり、貫録の夫婦善哉となって人をムカつかせない。 [review][投票(1)]
★3バラキ(1972/仏=伊)ブロンソンの恒常的造形が、出世のない技術職の生暖かい境遇の叙述に援用されている。この恒常性は独房の生活感の醸す不思議な不感症へと転義され、更に生活感が不健康な業界からブロンソンを救い延命を謀ることで、謎の達成感をもたらす。[投票]
★4有頂天時代(1936/米)障害物設定の重奏でこれでもかとため込まれる、あの変態機動を速く見せろという欲求不満の強度が受け手の関心をアステア当人の身体に凝集させる。 [review][投票]
★3スノーデン(2016/米=仏=独)家計への控えめな言及と、当人の如何にもそっち系の外貌を忠実にトレスしたジョセフの作り込みが、中学生のような夢と浪漫に母性の寛容がどこまで耐えられるか、というシャイリーン・ウッドリーの試練の話にしてしまう。 [review][投票]
★3トップ・ハット(1935/米)ミュージカルの不自然はすでに超越していて、問題となるのは、それは果たして人間に可能な挙動なのかというアステアの変態機動の生理的不条理である。 [review][投票(1)]
★3ハクソー・リッジ(2016/豪=米)痴性を聖化する営みが保守的な政治観と連携している。フォレスト・ガンプ的であり、聖化がスコケマシに派生するように、具体的な状況設定にも共通するものがある。 [review][投票(1)]
★3ジェイコブス・ラダー(1990/米)インテリが下流社会でモテるという邪念と疎外感が軋轢を起こす、イヤらしい存在論的亀裂を救っているのは、ティム・ロビンス眼鏡の無意思的性格である。 [review][投票]
★3バンド・ワゴン(1953/米)アステアの外貌の本質的なみじめさに言及する序盤の自虐芸が効きすぎで、若い女に恋をした中年男のつらさが炸裂する。 [review][投票(1)]