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煽尼采さんのコメント: 更新順

★2パラダイム(1987/米)終盤で描かれる「向こう側」の禍々しい闇は、逆説的にも、「こちら側」の眩い光との対比によって際立たせられる。この、ミニマムな視覚的演出による、形而上的なるものの現出。 [review][投票]
★3ヤンヤン 夏の想い出(2000/台湾=日)映画批評初心者用練習問題に最適。瑞々しいシーンは幾つもあるが、全体が理知に律され、とても言語化しやすい。個々のシーンを丁寧に拾い上げていけば、恰も人生について一家言語れたような気分になれるだろう。小学生でも言語化できるのではとさえ思える。 [review][投票]
★3ネオン・デーモン(2016/米=仏=デンマーク)美は、自らが望まぬままにその魅力で怪物を誘い、怪物は美を呑み込んで我がものとしようと望む。部屋=身体。壁と、滑らかな肌。ドアを開きまた閉ざすことと、処女性。 [review][投票(2)]
★3ある天文学者の恋文(2016/伊)星からの光。小舟で向かう島。恋人との年齢差。その彼には家庭が。「カミカゼ」行為によって垣間見る向こう側。そして、時空間的な隔たりの向こうから届くビデオメッセージ。 [review][投票(1)]
★2シークレット・オブ・モンスター(2015/英=仏=ハンガリー)重厚そうな画と不穏そうな音でゴリゴリ推して参るコケ脅し的演出から漂う芸術家気取りが鼻につくが、実際には画面内で何事かが起こっているという気配が希薄で、映画自体が癇癪を起しているかのよう。 [review][投票]
★1Seventh Code セブンス・コード(2013/日)アデルの恋の物語』ですかと思わす一方的な恋に狂う前田敦子がガラガラと喧しい音を響かせて引き摺るキャリーバッグが甲虫の背のように彼女と一体化して見える、そのモンスターぶりに期待させる序盤からの失速。 [review][投票(1)]
★2ダゲレオタイプの女(2016/仏=ベルギー=日)黒沢清が「ダゲレオタイプ」と「女」を撮るならこうだろう、という予想の範囲内に過ぎないという文句は矛盾しているだろうか。清の映画でこのタイトルだと知って観ているのだから。 [review][投票(1)]
★2クリーピー 偽りの隣人(2016/日)香川照之が唐突に、竹内結子に「僕と旦那さん、どっちが魅力的ですか」と訊ねる時、竹内と共に観客もまた自らの内に揺らぎを感じるべきであり、竹内が号泣する姿にも、香川への憎悪なのか愛着なのか、その揺らぎに観客は襲われるべきなのだ。 [review][投票(4)]
★4アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013/英=米=スイス)皮膚。外部と内部を隔てつつ接触させる界面。恐らくは人間ではない何者かである女(スカーレット・ヨハンソン)に寄り添うカメラは、人間界を異邦として映し出す。それはまた、僕ら自身にもときに訪れる離人感を思い出させもする。 [review][投票(2)]
★2るろうに剣心(2012/日)実写とマンガ性の折り合いのつけ方が気に入らない。ワイヤーアクションは人間離れした業というより人間ではない動きで、故に人間的情念としての表現から逸脱する。佐藤健が甘ったるい好青年振りで「おろろ」とか「ござる」と言う台詞回しも気色悪い。 [review][投票]
★3るろうに剣心 京都大火編(2014/日)喧嘩男のデカウェポン面白アクション封印は寂しいが、神木の縦空間を活かしたアクションは嘘くさいながらも見所。新キャラ登場や変転する舞台等、見応えはシリーズ一。だが大火と言いながらそのスペクタクルを見せない詐欺性。 [review][投票(1)]
★3アイアムアヒーロー(2015/日)ゾンビ映画としての遠近法(空間的、社会的)が未到達に終わったのが惜しまれる。 [review][投票(2)]
★2るろうに剣心 伝説の最期編(2014/日)測ったわけではないし実際は違うだろうけれど、全体の2/3がひたすらアクションシーンのような単調な印象。土屋太鳳の、心の奥底から熱くたぎり這い登るような情念の演技は見応えあるが、それが物語の軸となって事態を動かすような位置を与えられていないのは残念。 [review][投票(1)]
★3Mommy マミー(2014/カナダ)アスペクト比1:1の美。この比率の方がショットの構図もビシッと決まりやすいのだなと知る。予め画面中央に意識が制限されることで、普段は視界の中を浮遊し視線を定めるのに用いられる無意識的な努力が不要となるので観ていて心地好い。他に美点はないけど。 [review][投票]
★2山椒大夫(1954/日)こんな現代人の賢しらなポリティカル・コレクトネスで過去の時代を審判する映画が、日本美の代表かのように言われるのは、虚しくそしてバカらしい。別に鴎外の原作に特別な思い入れなどないが、さすがにこの改悪だらけの脚色には怒る。 [review][投票]
★2ゼロの未来(2013/英=ルーマニア=仏=米)キッチュな極彩色の監視・管理社会にワケ分からん数学的証明の行為がゲーム感覚で放り込まれ、そこにはフランツ・カフカ的哲学的寓話性が見てとれるが、レトロフューチャーな世界観と共に、「今さらそれやって何になる?」という寂寞感を抱かせる。 [review][投票]
★3ラブ&ピース(2015/日)亀はかわいい。健気だ。地下の、暗さ惨めさ優しさ入り混じる童話的空間も涙を誘う。だが、社会を諷刺的に突く角を出しながらも何かを突き刺すには至らず。「園子温なんで過激っぽいこと入れときました」的なポーズが苛立たしい。 [review][投票(1)]
★3フューリー(2014/米)「Fury」の名の通り、敵意と復讐心とに駆り立てられた凄惨な殺戮シーンの連続は、主人公らによる容赦ない虐殺の対象であるドイツ兵から発せられる「祖国を守れ!」の一語によって神聖化もされる。 [review][投票(2)]
★4her 世界でひとつの彼女(2013/米)肝心の彼女(スカーレット・ヨハンソン)が画面に現われないという映像的寂しさ、欠落感は、肉体を持たない彼女というテーマに直結する。そこは意識的な演出なのだろう。その気になれば、劇中のゲームのように、擬似的な映像は用意できるはずだから。 [review][投票(2)]
★4LEGO ムービー(2014/米)レゴ。それは「すべては編集である」という思想の象徴なのか。西部劇、『スターウォーズ』、『ロード・オブ・ザ・リング』、日本の萌アニメ風キャラ、『8 1/2』という数字等々、レゴに託した映画愛。[投票]