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[コメント] 活きる(1994/香港=中国)

国共内戦、大躍進、文化大革命。この時代の中国はどこを切っても激烈なドラマになる。
よだか

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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激変する社会情勢のなかで、妻のチァチェン(コン・リー)やこどもたちと共に必死に順応して生活していこうとするフークイ(クー・ヨウ)の姿からは、生き抜くことへの根源的な渇望がつたわってくる。政治的に迫害され妻にも自殺され、「もう生きていたくない」と嘆く旧友に、フークイが「とにかく耐えろ。それでも生きろ」と励ますシーンには迫力をかんじた。

自身、文革時に下放させられた経験をもつチャン・イーモウはインタビューのなかで「中国には政治に煩わされない安住の地はない。毛沢東が言ったように、『政治はすべての人の心を動かす』のです」と語っているように、政治と庶民の生活のつよい結びつきが伝わってくる。

(評価:★4)

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