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[コメント] 追想(1975/仏)

一般論では復讐は何も生まない、憎しみが連鎖するだけだとされている。しかし、誤解を恐れずに言うならばこれは正しい復讐の仕方だ。88/100
たろ

**ネタバレ注意**
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一般論では復讐は何も生まない、憎しみが連鎖するだけだとされている。しかし、誤解を恐れずに言うならばこれは正しい復讐の仕方だ。隔離され誰にも邪魔されず、戦時中で殺人が正当化され、行動に十分な理由がある。そして、相手が逃げてしまわない内にアクションを起こす。そこに彼の覚悟が見える。

大切な人を無残に殺され、悲しみを背負いながら戦う主人公に従来のアクション映画の熱さはなく、ただただ虚しいだけなのはランボーに通じるものがある。だが、ランボーはアクション映画なので、そこが決定的に違う所。

さて、復讐を成した主人公が最後に見せた笑みはどういう意味があったのか。ラストの余韻を考えると、答えは別に必要ないかもしれない。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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