[コメント] デトロイト(2017/米)
歴史とは名もなき多くの凄惨な事件や戦闘から成る。そういう意味では、死者への敬意・現代人への警鐘として、映画という媒体は役に立つ。問題は、事件の映像化が何を目的として行われたかだ。70/100
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本作の場合は、デトロイト暴動よりもアルジェ・モーテル事件に主観が置かれていてすでにタイトルと内容が合致していない。マーケティング上、デトロイトというタイトルの方が確かに連想はしやすいが。
この事件を描く事で、何を伝えたかったのだろうか、メッセージはよく理解できず。ただ、長々と続く尋問シーンはかなり迫力があったし、劇場で観れば息が詰まるほどの閉塞感を味わえた事だろう。(残念ながらDVD &サウンドバーでの鑑賞になってしまったが) エンタメとして観るとかなり面白いが、それだけが監督の狙いとは思えないのが観客としてはジレンマなところ。
黒人や白人、警察官、一般人にしても、恐怖というのは絶大なストレスを伴うものであり、誰もがそれから解放されたいがために、早急な解決手段、つまり暴力に頼ろうとする。それにより収集がつかなくなくなり暴れまわる人間をみると、人間は猿から何も成長してないなと感じてしまう。それは深読みのしすぎだろうか…
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