[コメント] クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002/日)
含蓄のある映画だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストシーン、またべえが銃弾に倒れるシーンは、松本零士のクイーンエメラルダスの頬の傷のエピソード(エメラルダスは自分の命を取りに来た相手を返り討ちにあわせるが、情けをかけてとどめををささなかったため立ち去り際に倒れた相手に再び襲われる。エメラルダスはその甘さを戒められ、一生忘れないよう頬の傷を跡の残る形で治療される。)を思い出させる。これは戦国に現代の価値観を持ち込むことへの戒めか。本作が制作された年は911があった年に重なる。ひょっとして善は普遍ではないというメッセージをもこめられているのか?
しかしながら、「おらたちは帰った後もずっとここにいるよ」というしんちゃんのセリフ。
善は普遍ではないが、思いは時空を超える。
この対比は、深い。そしてこのことを子供たちに伝えることに、誠実であり続けたい。
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