物語の方はあって無きがごときで、「なんでそうなるの？」を一切考えずに観る映画で、往年の夏休み子ども向けゴジラシリーズみたいな気がしないでもないが、やっぱり出てきたメカゴジラには、素直に興奮する。

背中ロケットの突進とか、尻尾の先のドリルとか、なかなか工夫された装備はそれなりにうれしかった。それに、前作（キングオブモンスターズ）の最後に出てきたキングギドラの頭がこういう風に使われるとは思わなかった。てっきりあの頭は、悪い科学者達がクローン技術とか遺伝子技術を使ってキングギドラそのものを復活させるのかと思っていた。

このゴジラシリーズでは、エンドロールが終わった後に、あからさまに次作へつなげるミニシーンみたいなのがあったのだが、今回はそれがなかったな。してみると、このシリーズはこれでひとまず完結、ということかな。

ところでこの映画のチケットを買う時、思わず「ごじら　たい　こんぐ」と言ってしまった。窓口の若いお兄さんは「ごじら　ばーさす　こんぐ」と言っていた。題名の言い方に年代がでるなあ。