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[コメント] 燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020/香港)

これホントに2020年の映画か?と思わせるほど往年の香港製コミカルアクション映画を思わせる一本。ハチャメチャな物語にげんなりもしたが、クライマックスの対決アクションシーンはスピード感満点で、それだけで☆1つ追加。
シーチキン

日本でのロケもしているようだが、大半はセットとCGでの撮影で、なんとなく微妙な日本の描き方も、1980年代から90年代前半くらいの香港コミカルアクションを思い起こさせる。サモ・ハン・キンポーや、全盛期のジャッキー・チェンもこんなハチャメチャな映画を撮っていたなあ、と懐かしくて、お正月に観るにはちょうど良いとも言える。

それにドニー・イェンのスマホの着信音楽をはじめ随所にブルース・リーへのリスペクトが感じられるのもうれしいところだ。

あまりに荒唐無稽な物語の展開にはいささか嫌気がさしたが、最後の(架空)東京タワーでの、ドニー・イェンとヤクザの親玉丞威との対決アクションは良かった。対決の結末はいささか、アレだが、鋭い動きの連続で息をつかせぬアクションだった。

そう言えば『スパルタンX』も物語はめちゃくちゃだったが、最後の方のジャッキー・チェンvsベニー・ユキーデの対決アクションだけはずば抜けていた。そういうこともつい思いださせる、なかなか楽しい映画ではあった。

(評価:★3)

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