適度に現実の事件や話題などを取り入れているが、一方で空想的な部分もある。原作がそうなっているのか、少し気になって帰りに本屋で原作の最後の十数ページをざっと立ち読みした。映画とはいささか違うから、映画化にあたり変更している部分もありそうだから、脚本の問題かもしれない。いずれにせよ、この映画には少々、現実味にかけると思う。

良くも悪くも型にはまった木村拓哉よりも、個人的には二宮和也の方が良かったのだが、ラストの彼の叫びは蛇足だと思う。また特に松重豊にかかわる辺りは現実味がないが、そのワリをくったのが木村拓哉かなという気もする。

まあそういう二人のスターを様々に品定めしながら楽しむには丁度よいかな。あと、吉高由里子はまあ、好演していると思う。