それに今日日、裏社会がらみとはいえ保身のため仲間の密告はしないというのは潔い感じがする。反骨というのとは少し違うが、その気概には好感がもてる。

ところで最後、検察側が持ちかけた破格の交換条件を蹴った際に、モリーは自分の名前にこだわっていたが、あれってひょっとして提供すれば報復を恐れて偽名で暮らすことになることを嫌っての事だったのだろうか。この辺は、アメリカの司法制度のことがわからないから、彼女が何にこだわったのか、よくわからない点もあった。

あと本作のジェシカ・チャスティンて、なんとなく少し前のジュリア・ロバーツに似てるような気がしたなあ。

それと、映画化にあたってモリーの父親役はほとんどが脚色によるものだそうだが、この映画の展開なら、個人の好みのあるだろうがケビン・コスナーはいてもいなくてもどっちでも良かったと思うし、出番を削って尺を縮めても良かったのでは、とも思う。