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[コメント] とうもろこしの島(2014/グルジア=独=仏=チェコ=カザフスタン=ハンガリー)

百の仕事をするから「百姓」というのは万国の農民に共通するのね、と思いながら見はじめ、どんどん魅力的になる少女に見とれ、真摯に人らしく生きるじいさんに静かに感動した。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いっさいの虚飾を排し、台詞も極端にまで少なくロバート・レッドフォードの『オール・イズ・ロスト』を思い出させる。

人として、生きるために雪解け水が運んできた中州で冬を越す食糧を作る、そのごくシンプルな暮らしでも、これだけドラマチックなのだなあとしみじみ感動する。

それを毎年毎年同じように繰り返しているかのように見えても、そこには変わっていくものも必ずある。少女は魅力的に成長し、世の中の雑事も紛れ込んでくる。

その暮らしに思いをはせると戦争なんかしてる場合ちゃうなあとも思う。もっとやらなあかんことがあるだろうと…

自然が適当につくった中州ゆえに自然が適当に消していく、その移ろいの中で味のある老人はいったいどうなったのだろうか、清楚な少女はどうなったのだろうか、大いに想像をかきたてられる。

そして一方では、新しい季節を迎え新たな物語が始まる。本当に、良い映画を見たなあと満足感を与えてくれた。

(評価:★5)

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