コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ぼくたちのムッシュ・ラザール(2011/カナダ)

全体としてのどかな雰囲気の中で、子どもたちを一番大切にしようという気持ちがしっかり伝わってくる、きわめて良心的な映画だと思う。
シーチキン

同時に、教育という営みの難しさもちゃんと描いている。傷ついている子どもの力になろうとした時、いくつもの方法があるだろう。一つのやり方がうまくいったからといって、そのやり方がいつもうまくいくとは限らない。むしろ、ある時はうまくいった方法も時にはその逆に、いっそう子どもを追いつめることもあるだろう。

ただ一つ、絶対に失敗をしない道は何もしないことだが、それは教育でもなんでもない。

だからこそ教育の営みは時に失敗と悲しみももたらすが、それを乗り越えるのもまた、教育の営みなのだろうなあ。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。