[コメント] パンズ・ラビリンス(2006/メキシコ=スペイン)
暗い現実に人が本当に絶望した時に夢見るファンタジーとは、こういうものなのかもしれない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
なんと切ない映画か。
せめて映画の中の話でもいい。かわいいオフェリアは、本当に守護神パンに出会えていたのだろうか。
確かに彼女の母はパンの魔法によって持ち直したかに見えたが結局は死んでしまった。
閉じ込められた部屋から魔法のチョークで抜け出せたかもしれないが、レジスタンスの攻勢のためにもうオフェリアの見張りまでは手が回らなかっただけかもしれない。
迷宮はオフェリアを義父から一度は遠ざけてくれたが、やはり最後は追いつかれてしまった。
結局、オフェリアには何の奇跡も訪れていなかったのではないだろうか。すべてがオフェリアのはかない空想でしかないようにも見える。
だとしたら、あまりに悲しい物語ではないだろうか。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (7 人) | [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。