[コメント] 天国と地獄(1963/日)
微動だにすることなく、それ故に、純粋に、圧倒的な存在感だけを示したかのような三船敏郎の背中こそが、この映画のタイトル「天国と地獄」の意味を、そして同時にそのタイトルすらも超越したものを示しているように感じられた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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この映画の真の衝撃。ラストの鉄格子とガラス戸越に犯人と対面し、取り乱す犯人に対した三船敏郎の背中にたどり着くまでの2時間半だったように思えた。
今から40年以上昔に作られただけに、警察の捜査の仕方や装備など、最近のものと比べると率直に言ってのどかな感じがするのはいなめない。それでも、少しずつ、ちょっとした事実が明らかになり、それらが寄せ集められて、パズルを解くように、犯人への包囲網がしぼられていく様の描き方などは、堂にいったもので、娯楽サスペンスの名に恥じぬ映画である。
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