他の方もいわれている通り、マフィアの中でうだつのあがらない、Ｂ級マフィアをぴったりに演じていた。

それでもやっぱり、「ああ、うだつがあがらなくても何でも、やっぱり彼はマフィアで、その道のプロなんだ」とゾクゾクさせたのは、ジョニー・デップと二人でヨットに乗り込もうとした波止場のシーン。

まず最初にはやるジョニー・デップをおさえ、周囲に気を配る。そして大丈夫と思ったら、デップの後をついていきながら、後ろ手で拳銃を取り出す、その仕草のなんと様になっていることか。

こういう仕事に手馴れている雰囲気をビンビンに感じさせてしびれました。

そしてラストでは、呼び出しに対して、金目のものをそっと引き出しにしまいこむアル・パチーノ。ああ、マフィアだなあ、と思わせるその上手さにやられました。