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[コメント] デス・プルーフ in グラインドハウス(2007/米)

下っ腹ポッコリダンス、耐死仕様のスタントカー、イカれた殺人鬼VSビッチのねーちゃん、そして爽快感あふれるカーチェイス。まさに映画好きの男のための映画。
JKF

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







B級テイストは、始まりから「THE END」の文字が踊る時まで一貫して保たれている。デス・プルーフに乗った殺人鬼が若い女を餌食とする。そこに説明らしい説明は「快楽を求めて殺すのだ」ってことくらいしか加えられず、問答無用にその殺人劇へと、巻き込まれる。

追い回されキャーキャーと胸を揺らして髪を振り乱して走るヒロインが、必死のところで逃げ切る、あるいはどうにか敵を倒すというのがB級というかホラー映画の主流である。

ところがこちらは「オラオラ、てめぇのケツに突っ込んでやるわよ!」という具合にB級テイストの構造を崩さぬままでセオリーを打ち破る。こうしたセオリーをも打ち破るのが「グラインド・ハウス」ってやつなのかwとりあえず、王道を突き進むようでいて見事に急展開を遂げたラスト15分くらいがこの作品のキモだろう。個人的には僕らのヒーローカート・ラッセルにももうちょっと頑張ってもらいたかったので情けない姿を見せられたのは少々残念だったけど、カーチェイスは実に爽快感があった。ビッチを怒らせると怖いんだな、うん。

ジャッキー・ブラウン』『キル・ビル』でも描かれてきた「男になんか負けてらんないのよ」って感じのタラ映画ヒロイン像、この一作で完全に確立。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)水那岐[*]

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