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[コメント] 恋愛睡眠のすすめ(2006/仏=伊)

支離滅裂で体を成していない妄想にあふれた夢の描写と、それが次第に現実と混同されていく様はよかった。けど・・・
JKF

知り合いの女の子からの絶賛を聞いてから観賞した。

ミシェル・ゴンドリーの前作『エターナル・サンシャイン』と比べると、内向的な妄想青年の話であったため、観る前の印象とはだいぶ異なる作品だった。『エターナル・サンシャイン』のように設定が奇天烈だろうと観賞者自身の恋愛体験を思い出させ、心の琴線を刺激する映画と本作は全くの別物だ。

評価のポイントとなるのはガエル演じる主人公をどう見るかというところがだいぶ大きいかな、と思う。

情けない甘えたがりのヘタレだから、男にとってはその「弱さ」ばっか見せる主人公に感情移入できるかどうかで★1〜★5まで採点が変りうる。女にとっては情けないガエル君を優しく包み込んであげたくなるような母性本能を持ち得るかという点で採点が変わる気がする。そういう意味で、ある程度男らしさを追求しようとする俺にはいただけない映画だったが、知り合いの女の子が絶賛した理由はなんとなくわかる作品だった。

あと描写の限界だろうけど、好きなコを妄想する割に、その妄想があまりに健全すぎてヘンタイじゃない。「男はみんなヘンタイだ」という持論をもつ俺としてはそこもいただけなかった。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ナム太郎[*]

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