「うそだあ。お父ちゃんは死んでなんかいないって。うそだあ。」とぼろぼろぼろぼろ泣き通していた。梅田のスカイビルの映画館で一人、いつも通りまばらな席の真ん中で、映画が終わって館内が明るくなるまで、ひざにかけていた上着で涙をふいていた。ハンカチ持ってたけど取り出せなかったんだな。。 戦車がでてきたとき、きっとお父さんも乗ってるんだと思い込んでいた。最後のシーンまで、お父さんは生きてるはずだと願っていた。 でもお父さんはあのとおり、あっけなく死んでいた。

お父さんの「お菓子がもらえるぞ！」というデタラメの通訳も、女装してお母さんを捜しに行く姿も、サーチライトに見つからないように壁によじ登ってる姿も、全部笑えて泣かされたよ。(04/12/7 記)