[コメント] アメリカン・ビューティー(1999/米)
なんとも大仰で嫌らしい演出が横溢していて私にはダメ。この監督は脚本次第だと思う。演出家に対して、「この人は脚本次第」なんて云うのは最大級の侮蔑です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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本編初監督作でここまでやったのは立派だとも思うけれど、なんとも大仰で嫌らしい演出が横溢していて私にはダメ。例えば、ケビン・スペイシーが娘の友人に対していだく妄想のシーンが悉くダメだ。「On Broadway」をBGMにしたチア・リーダ達のダンス・シーンしかり、薔薇の花びらで埋め尽くされたバスタブのシーンしかり。また、アネット・ベニングへのディレクションも薄ら寒い。それはアネット・ベニングの造型かも知れないが、全面的に監督の責任なのだ。
スピルバーグが「メンデスはマイク・ニコルズ以来の幸福な監督デビュー」というようなコメントをしているのだが、流石に上手いことを云う、この監督はマイク・ニコルズレベルの才能だと思うよ。つまり脚本次第。演出家に対して、「この人は脚本次第」なんて云うのは最大級の侮蔑です。
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