コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 六番目の男(1956/米)

邦題は、リチャード・ウィドマークドナ・リードが追う男で、本編中も「sixth man」という言葉が何度か使われる。インディアンに襲われ、死んだ男は5人だった。一人だけ金塊を持って逃げている。その男が六番目の男だ。
ゑぎ

 岩山のある風景。乗馬したリードの登場から始まる。本作のリードは男前です。ボワイエに似ている。死んだ男5人が埋められた谷間(ギラ・バレーと呼ばれる)の小屋にウィドマークが先におり、二人が出会う。岩山の上から狙撃されるウィドマーク。相手を倒すが保安官捕だった。ウィドマークとリードは死体を持って町(シルヴァー・シティ)へ行く。こゝから、保安官のエドワード・プラット、5人を埋葬した人物である軍曹バートン・マクレーン、インディアンへ銃を売っていた男・ジャック・ランバート。ウィドマークが殺した保安官捕の兄弟、ハリー・モーガンロバート・J・ウィルク、そしてガンマンのウィリアム・キャンベルジョン・マッキンタイアといった一癖も二癖もある名脇役たちが逐次投入される(順番に登場する)のだ。これは楽しいし見応えがある。やはりマッキンタイアは別格だが、夜、ウィドマークとインディアンの野営地に奇襲をかける、珍しく善玉のマクレーンと、逆に珍しくコワモテの悪役を演じるハリー・モーガンが嬉しい。

 肩を負傷しているウィドマークの野営場所にリードがやってきて、手当てする場面。こゝはかなり濃厚なラブシーンになっている。リードはブラウスを脱いで下着姿になる。IMDbによると、当時ではあり得ない現代的な下着らしいが、スタージェス映画で、こんなセクシーなシーンが見られるとは思っていなかった。本作もスタージェス作品の中では最良作の一つだろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)袋のうさぎ

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。