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[コメント] カサブランカ(1942/米)

物語の感傷性と俳優陣の豪華さだけが取り柄の凡作。
ゑぎ

 物語を器用に語る才は認めることができるマイケル・カーティスの、それにしても物語の感傷性と俳優陣の豪華さだけが取り柄の凡作。例えば物語だけで感動できる人には名作なのでしょう。しかし俳優陣が豪華だと言ってもピータ・ローレの扱い方なんて贅沢という言葉では収まりがつかない、情けない程の陳腐さだ。また、パリの回想シーンのフラッシュバックなんかも「最低級のメロドラマ」と云うべき平板さ。

 この物語の換骨奪胎であるホークスの『脱出』と比べちゃいけないとは思いながらも、ホークスの奇跡的な所作の演出とスタイリッシュな画面を見てしまうと、どうしても比べて貶したくなってしまう。

(評価:★3)

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