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[コメント] 遠い太鼓(1951/米)

このご都合主義のハッピーエンドこそ映画の幸福か。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 見事な演出だ。娯楽映画として第一級である。ゲーリー・クーパーの登場シーンのカッティング。鷲が飛ぶカットの素晴らしさ。そして、クーパーが湿地帯で髭を剃るシーン!ちょっと忘れることが出来ない。あのシーンだけでも、この映画を愛することが出来る。

 このご都合主義のハッピーエンドこそ映画の幸福だ、と僕には云うことが出来ない。確かに僕はかつてのハリウッド映画が死に絶えてしまった後の観客なのである。しかしそれゆえに、もうこのような映画を作ることが不可能であるという理由ゆえに、この『遠い太鼓』を羨望してやまない。それはチャチな感傷でありノスタルジーかも知れないが、ウォルッシュは我々よりも幸福だったのである。

(評価:★4)

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