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[コメント] 花束みたいな恋をした(2020/日)

出会いの日の意気投合も、別れ話のタイミングの一致も、普通ありえないファンタジーだが、映画においては普通じゃないことを非難しても意味がないと思っているし、普通じゃないから映画だと思う。
ゑぎ

 しかし、前半は、モノローグのスノッブぶり、趣味嗜好の蘊蓄と偶然の一致ぶりが私にはウザったく、天邪鬼というか、意地悪な気持ちで見ざるを得なかった。例えば、『ショーシャンクの空に』(私は好きじゃないけど)のファンと、実写版『魔女の宅急便』(私は見てないですが)のファンをディスるのは、サモシイ根性と思えた、というようなことだ。

 しかし、後半良くなる。どこから、というのは難しいが、京王線調布から徒歩30分の、多摩川近くのマンションに同棲するあたりからだろうか。単純に画面に奥行きと高低感が出たから、ということもあるし、例えば、双方の親が訪ねて来たシーンがいい。戸田恵子岩松了小林薫が良いアクセントになる。また、生活に猫が加わるのも良い。この猫にもうちょっと演技(?)させていれば、尚いいのになとは思うが。

 そして、何と云っても、最初のプロポーズのシーケンスがやっぱりいい。パズドラしかやる気にならない、って科白。こんなのと思ってなかった(思ってたのと違った)、みたいな科白もたまらない。さらに、二度目のプロポーズをする、ファミレスのシーン。清原果耶細田佳央太のカップルの登場は、ちょっと反則じゃないかとも思うし、白いスニーカーの偶然の一致も鼻白むけれど、やっぱり、たまらん演出ではありますね。さらに、この後、3カ月一緒に暮らしてたって部分も好感を持つ。ちょっと『マリッジ・ストーリー』の恋人版みたいと思った。あと、タイトルはどうだろう。あんまりピンとこない。

#備忘。猫の名前、バロン。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ペペロンチーノ[*]

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